■ソコハカ

■原作:鴨長明、作・演出:岩渕幸弘
■プルヌスホール、2011.6.23-26
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■舞台中央に塔婆が立っている。 背景には大きな「夢」文字。 盆踊りの櫓のような舞台が前に進み出て幕は開く。
しかし最初は役者がセリフを叫んでいるようで何を言っているのかよく聞き取れない。 咽が潰れている役者もいるようだ。 2,3の女性役者を除きこの状況が最後まで続いてしまった。 何回も耳を塞ぎたくなった。
物語の流れもよくわからない。 あらすじでも書いてあれば有難かったが。 科白も否定的な言葉が多く、耳に障る。 途中で監督・音響・照明・カメラが登場するが複雑な構造は面白みが遠ざかる。 もっと直球で勝負してほしい。
スタッフ、キャスト共に学生が多いようだが、まずはわかり易い芝居を心がけてもらいたい。 セリフもだ。 「全力プレー」は結構だが、これでは鴨長明も仰天しているだろう。