■冬物語
■ 音楽:J・タルボット,振付:C・ウィールドン,出演:E・ワトソン,L・カスバートソン,S・ラム,S・マックレ ■イオンシネマ,2014.4.29(ROH収録) ■この作品で バレエは初めてじゃないかしら? シシリア王レオンティーズの嫉妬と怒りが迫ってくるわ。 でも大きな柱・彫刻・ワンピース風衣装など、ローマ風の背景が王の感情を詩的に押さえて舞台が弛まない。 二幕の収穫祭はダンサーの統制が取れていない感じ。 もっとメリハリをつけなきゃ。 三幕はコンパクトにまとまっていたわ。 長すぎる二幕の時間を三幕に少し移すべきね。 三幕の物語により深みを出せるはずよ。 「バレエ表現に<説明>は入れられない」と振付家も言っていたけど変換が大変。 でも細やかな振付で素晴らしかったわ。 レオンティーズがパーディタのネックレスを見て娘だと悟る場面はジーンときちゃった。 モノで<見せる>唯一の場面でもあるし。 「すべてを許し、そして解放される・・」、シェイクスピア後期三部作のテーマは感じ取れたわ。 英国バレエ団の底力ね。 本を読んでから観たほうがいいかもよ。 *英国ロイヤル・オペラ・ハウス2013シネマシーズン作品 *劇場サイト、 http://www.roh.org.uk/productions/the-winters-tale-by-christopher-wheeldon