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■ウロボロスの輪

■ 作:岸田理生,演出:諏訪部仁,出演:ユニットR ■ こまばアゴラ劇場,2013.6.25-27 ■ 素直な舞台である。 役者のセリフも脳迄よく聞こえる。 リーディングパフォーマンスの成果なのか? 質の良い素人劇団を観ている感じだ。 <男女間の憎しみ・恨み・呪い>と<肉体と霊魂>の二本立てが絡み合って面白い。 前者に粘り気の無いのが残念。 リオの男と女、生と死をわかりやすく展開している。 三人が去って行く場面で幕を閉じると劇的感動が増幅する。 続けることでリーディングの欠点がでてしまった。 リーディングと芝居は違う。 近頃の演出家は終幕で修飾し過ぎて失敗することが多い。 もっとシンプルに終わるようにしてくれ。 *劇場サイト、 http://www.komaba-agora.com/play/282

■母よ、父なる国に生きる母よ

■ 演出:ヤン・クラタ,出演:ヴロツワフ・ポーランド劇場 ■ 20世紀に戻ったような舞台だった。 黒の衣装と金髪は古いパンク・ロックのよう。 母と娘の関係も雑にみえる。 でもその荒々しさが新鮮かも。 リプリーなども直截すぎるわ。   アフタートークで黒澤明や安部公房・大江健三郎の名前が出たのは舞台と一致していたから驚かない。 「ポーランド」はまるで忘れていた言葉だけどこれを前にすると剥き出しの凄さがあるの。 それは今の日本の演劇でもその意味されるもので一杯だからよ。 荒っぽい舞台でもその原形を感じることができた、・・かな? ちょっと不安ね。 ということで次の休みに「ロマン・ポランスキー初めての告白」を観に行くことに決めたの。 *CoRich、 https://stage.corich.jp/stage/45838

■レ・ミゼラブル

■ 監督:トム・フーバ、出演:ヒュー・ジャックマン、ラッセル・クロウ ■ http://www.lesmiserables-movie.jp/ ■ 新聞や雑誌で歌唱の裏話は聞いていました。 まさに歌う日常生活が素晴らしいですね。 逆に日常世界と相反することもわかりました。 歌唱が日常の裏側に食い込めないのです。 これがディズニーに毛を生やしたような作品にしています。 前半は「スウィーニー・トッド」を社会の隅々まで広げたような風景に描いています。 まさに人肉を食う世界です。 このような社会でジャン・ヴァルジャンがパンを盗んだだけで19年も監獄に入っていたとは信じられません。 ジャヴェール警部は一神教つまり契約の化身です。 悪魔の理髪師とジャヴェール警部のいる時代が、社会保障制度の確立に全力を費やす19・20世紀を創りだしたのです。 日本も同じ時代を持ったはずですが、ジャヴェール警部が出現しなかったからこの制度を西洋から導入せざるを得なかったのでしょう。 いろいろと考えてしまう作品でした。

■メディアマシーン

■ 作:岸田理生,演出:柴崎正道 ■ 中野テルプシコール,2013.6.20-23 ■ 詩の朗読と言葉少ないセリフの舞台である。 しっかり聞いていないと置いてきぼりにされる。 うつらうつらしてしまった。 その時リアントが登場した! 眠気は吹き飛んでしまった。 初めてみる振付である。 特に手首の動きが素晴らしい。 インド系とも違う。 これで脳味噌が生き返ってしまった。 リオには申し訳ないがリアントの踊りで大満足である。 *第7回岸田理生アバンギャルドフェスティバル *CoRich、 https://stage.corich.jp/stage/46057

■オセロ

■ 演出:白井晃,出演:仲村トオル,山田優,赤堀雅秋 ■ 世田谷バブリックシアタ,2013.6.9-23 ■ この劇場でスタンディングオベーションに出会ったのは初めてです。 仕事上で計画と実績が一致したような後味です。 オセロの積み重なる嫉妬が行き着くところまで行ったという複雑な爽快感です。 イアゴの嫉妬がボヤけていたのが残念ですが。 情報だけでオセロが落ちていくのが上手く表現されていました。 これが今の観客にも受けるのではないでしょうか? 終幕にイアゴがオセロを銃で撃つ場面がありました。 他の客も遣り過ぎだと言っているのを耳にしましたがその通りです。 演出家が欲を出し過ぎてしまったのでしょう。 シンプルにしたほうが嫉妬が迫ってくるはずです。 役者が客席を動き回る芝居はたまに見受けられます。 舞台が観客席と同じ高さだと役者との距離が更に縮まりますね。 特に今回は効果がありました。 この劇場の隠れた長所を見た気がしました。 *劇場サイト、 https://setagaya-pt.jp/theater_info/2013/06/post_313.html

■ホフマン物語

■ 指揮:T・ネトピル,演出:R・カーセン,出演:J・アーチボルト,S・コッホ,A・M・マルティネス,S・セッコ ■ みゆき座,2013.6.14-27 ■ 三つのネスト構造でできているの。 これは外側からミューズの登場と退場、中側に酒場での談笑の開始と終了、内側にはオランピア、アントニア、ジュリエッタが登場する三つの語りの流れ。 舞台もとても面白い。 アントニアの時は<オーケストラピット>と<舞台>が、そしてジュリエッタでは<観客席>が<舞台>に作られているの。 多分一幕の<酒場>は<劇場>内にあるはず。 これで舞台上に作られた<劇場> の中だけで物語が進んでいくようにみえる。 <>の空間も二重構造ね。  いつものバスティーユ劇場だから広々としていて気が抜けたように感じる。 歌唱も響きすぎね。 三つの物語も繋がっていないから弱い。 自動人形のオランピアは楽しかったけど。 この作品は構造が内容を規定しているの。 ネストを横切るとき、つまり構造間を移動するときに感動が発生するから。 SF作品ではよくあるけど、内容より構造で感動するなんて滅多に無いことだわ。 *作品サイト、 http://www.bunkamura.co.jp/cinema/lineup/13_opera/hoffmann.html

■シネマ歌舞伎ベスト5

「刺青奇偶」でシネマ歌舞伎をすべて見終ったのでベスト5を選んでみました。 ・ 高野聖 ・ 籠釣瓶花街酔醒 ・ 野田版鼠小僧 ・ 連獅子 ・ 蜘蛛の拍子舞 *並びは観劇順。  選出範囲は、 天守物語、 海神別荘 、 京鹿子娘二人道成寺 、 法界坊 、らくだ 、日高川入相花王 、 鷺娘 、熊谷陣屋 、ふるあめりかに袖はぬらさじ 、女殺油地獄 、人情噺文七元結 、怪談牡丹燈籠 、身替座禅 、大江戸りびんぐでっど 、野田版・研辰の討たれ 、刺青奇偶 と上記ベスト5の計21作品が対象。

■刺青奇偶 いれずみちょうはん

■ 作:長谷川伸,演出:寺崎裕則,出演:中村勘三郎,坂東玉三郎,片岡仁左衛門 ■ムービックス,2013.6.15-21(歌舞伎座,2008.4収録) ■ ユックリとした時間が舞台に充満しています。 幕開きでの半太郎と熊介、半太郎と身投げをしようとしたお仲、すべての科白は江戸時代の時間の中で話が進んでいるようにみえます。 世間と生活の静かさを意識します。 男と女の出会いも江戸風です。 悪い言い方をするとストーリーが流れに乗っていません。 しかも夫婦生活を飛ばしてお仲の死が近い場面から二幕が始まります。 時間の流れが留まったり、飛んだりする粗さがこの作品にはあります。 あらすじを知らないで観たので、終幕の鮫の政五郎との勝負場面には息を呑みました。 今までの欠点を全てチャラにしてもお釣りがくる場面です。 あとで観客自身が物語を滑らかに組み立てて想い起こしたい長短所のある面白い作品でした。 *シネマ歌舞伎第8弾作品 *作品サイト、 http://www.shochiku.co.jp/cinemakabuki/lineup/08/flier.html

■リスボン@ペソア

■ 原作:フェルナンド・ペソア,演出:鹿島将介,出演:重力/NOTE ■BANKART STUDIO NYK,2013.6.13-16 ■ 詩を朗読しているのかしら? 科白に対話が無いの。 挨拶くらいね。 でも観客に迫ってくるわ。 それは役者の動きが科白と面白い関係を持っているから。 そして役者が観客と視線を合わせるからよ。 役者たちに力があるのね。 科白の中身はよく理解できない。 チラシを読んだらペアソっていう人は異名が好きなのね。 聞いていて宮沢賢治の作品を思い出したけどハズレ。 演出家は中原中也を語っているの。 リスボンの街の紹介だと書いてあったけど最初だけみたい。 結局、はじめからおわりまで動きも科白も照明も同じような流れだった。 音楽が入る場面は少し盛り上った。 場面場面は面白いけど全体感が希薄というのかしら? もっと逸脱が必要ね。 スタジオ内は工場の荷物を置く木のラックで壁や天井を囲ってあるの。 この芝居のために作られたのかしら? 多分違うはず。 スタジオの外には喫茶と本屋があるのよ。 あまり見ない舞台関係の雑誌が沢山置いてあり楽しかったわ。 さすが横浜ね。 一つ一つの空間が東京より余裕をもっているからよ。 *劇団サイト、 http://www.jyuuryoku-note.com/?page_id=1133

■不道徳教室

■ 作・演出:岩松了 ■ シアタートラム、2013.6.8-23 ■ http://setagaya-pt.jp/cgi/posterWindow.cgi?imgPath=fly_130608_fudoutoku_new_l_pm_poster_2.jpg ■ 女子高校生が先生を好きになるのは昔から山ほどあります。 しかし先生側がしっかりガードしているから騒ぎが大きくならない。 でもこの芝居は山城先生の生き方が見えません。 特にあかねに対しての心の有り様がです。 二人は同じような精神年齢行動をとっています。 お互いがループ状態です。 前に進められないので過去と未来の違いに拘ってしまうのです。 岩松了の芝居はいつも青春時代の寂しさを感じさせてくれます。 残念ながら今回は質の良い寂しさが現れません。 上に述べた理由があるからです。 そして役者間の猜疑心のある見る・見られる関係も強すぎたからでしょう。 ところでグレイとは何でしょうか? 野良犬かホームレスか? 最後まで疑問符でした。 秘密基地もこの物語には合いません。 三人の女子高生の動きはよかったですね。 制服もです。 女子高校生の制服力は衰えていません。

■アルゼンチンタンゴ・伝説のマエストロたち

■ 監督:ミゲル・コアン ■ http://starsands.com/tango/ ■ <巨匠>たちが久しぶりに集まりアルバム作成をする記録映画である。 そしてコロン劇場での演奏で終わる。 爺婆で一杯だ。 ブエノスアイレスの街並みや古い演奏映像もあり充実している。 タンゴの強みは演奏・歌・踊りの三拍子が揃っているところだとおもう。 ブエナビスタ・ソシアルクラブのタンゴ版とあったがその通り。 バンドネオンの音色やネットリとした踊りは素晴らしい。

■脱線!スパニッシュ・フライ

■ 演出:ヘルベルト・フリッチュ,出演:劇団フォルクスビューネ ■ 静岡芸術劇場,2013.6.8-9 ■ 舞台は隠れるほどの絨毯が敷いてある何もない空間。 トランポリンが埋めてあるから? トランポリンの使い方は雑だけど舞台に眩暈を連れてくるの。 これで役者は一瞬だけどB・キートンの動きを見せてくれる。 でも仕種はチャップリンね。 特に父親ルードヴィヒはチャップリンのそっくりさん顔。 動きに言葉がついていかない場面もある。 日本人の笑いをとるには少し大味かもね。 物語は1913年が背景の間違いのドタバタ喜劇。 やはり大戦前夜だから高ぶっていたのかしら? 最後に母性保護同盟会長の妻エンマが夫のモテ方を認めたけど、つかの間の自由の時期だから? 衣装もカラフルで何もない空間にピッタリだった。 全体にある種のヨーロッパ演劇の雰囲気というものがあったわ。 この春に観たラドゥ・スタンカ劇場の「ルル」でもそうだった。 ロンドンの落ち着きやパリの軽やかさのある、感情から湧いてきたのとは違う何かギラッとした硬さのようなものよ。 ヨーロッパの真髄かもしれない。 *劇場サイト、 http://www.spac.or.jp/f13spanishfly.html

■トリップ・トリプティック-フランス印象派ダンス-

■ 演出:平山素子 ■ 新国立劇場・中劇場,2013.6.7-9 ■ 旅行鞄を持ち歩いていたが旅をテーマにしているようだ。 でもそのようにはみえない。 サティの音楽は旅よりも散歩が合う。 実際犬も散歩していた。 意識して印象主義音楽に合わせるような振付である。 平山の振付は野球バットが撓うような強さと速さがあるのでどうにも合わない感じだ。 前半は方向が定まらず分解しそうな流れであった。 小道具も使い過ぎである。 後半、「ボレロ」でやっとダンスに入り込めてきた。 初めて観客から拍手があったことでもわかる。 終幕までのシルヴェストリンとの踊りも最高である。 サティのピアノも馴染んできた。 ともかく終わり良ければすべて良しだが、前半のバラバラ感はいただけない。 ところで中劇場の椅子は座っているとズレてきて体型が崩れてしまう。 どうも滑り易い布のようだ。 椅子も大きい。 オペラハウスの椅子よりも大きい感じだ。 この中劇場はいつも落ち着かない。 できればここでの観劇は避けたいのだが。 *チラシ、 http://www.nntt.jac.go.jp/dance/pdf/20000631.pdf

■おやすみおかえり

■ 作・演出:大池容子、出演:うさぎストライプ ■ こまばアゴラ劇場、2013.6.5-11 ■ https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgYqAq5_O2O89eFrf2PDAWyb9Uia6JP9D1veO78wenD2p575lFDCxKiWNCHadu77eBGu8XFDse_IZxX67kt1IN-dWVIyB-4oALj-bH37oQ305vhGhjn5Bc0-JZqHNEsgET1A09-PJ0c9FI/s1600/img_o_L.jpg ■ 床の簀子と裸電球で柔らかみのある舞台空間を作っているの。 天井に傘を逆にぶら下げているから間接光になって尚更ね。 セリフを喋るとき身体を動かす方法を採っていてよりダンスに近い。 そして段落間ではエンジン代わりの音楽と照明を変化させて物語を進めるの。 これで癖がなくシンプルなリズムのある舞台ができるのね。 しかも子供の頃の遊びや日常生活を題材にしているので全てを聞き流しあまり考えないで舞台を観てしまう。 でも解放感は思ったより得られないわ。 日常の些細な事の積み重ねばかりで、何かが鬱積していく感じね。 終幕に役者全員で壁を押すけど、これは作者も同じ状況に陥っているのよ。 この時代特有な閉塞感を表現しようとしている芝居と言ってもよいかもしれないわね。

■つく、きえる

■ 作:ローラント・シンメルプフェニヒ,演出:宮田慶子 ■ 新国立劇場・小劇場,2013.6.4-23 ■ いつもの立方体の骨組みでできた舞台です。 小劇場は好きですね、この構造が。 三組の不倫から始まるのでこれは面白くなるはず・・、しかし面白くなりません。 頭を二つ持つ女、口が無くなった男、石になった夫人などなどが役者から語られます。 作者はシュルレアリスムに影響を受けているようです。 北斎の富士山の無い「神奈川沖浪裏」が飾ってありました。 残念ながら日本人には津波のパロディには見えません。 後半はストーリーを見失いました。 と言うのもこの舞台は詩の朗読だからです。 鯨と蜜蜂から童話の朗読でもあります。 シュルレアリスムと津波災害を繋ぎ合わせることができるか? この芝居の隠れた目標だと勝手に考えました。 しかし言葉の良いところだけを採っているだけで終わっています。 繋ぎ合わせは達成できていません。 構造と同じく、ここ小劇場で流行りの映像ですが今回は素人的です。 この映像の失敗が言葉を浅くしている一つの原因です。 作品名も最後まで意味不明でした。 周囲には居眠りの客ばかりでしたが(特に前半は)、個人的には珍しいカタチ・ナイヨウなので結構楽しみました。 *劇場サイト、 http://www.nntt.jac.go.jp/play/20000624_4_play.html

■「て」

■ 作・演出:岩井秀人,出演:ハイバイ ■ 東京芸術劇場・シアターイースト,2013.5.21-6.2 ■ この演出家はカラオケの使い方がとても巧い。 父が歌う場面では物語の地に柄が浮き出た状態になる。 あと一歩で崩れてしまう人間関係や日常生活である地を一端止揚するからである。 歓喜を伴い全員で歌う別場面も一瞬あったが、ここは異化効果が発揮できていなかった。 ナゼできなかったのかを追求しても面白いとおもう。 本来なら劇的さを伴う場面だから。 同じ物語と舞台が点対称で前半と後半に繰り返される。 補完しながらである。 この構造も面白い。 観客は二度観て二度考えてしまう。 というより半分ずつ非連続で観て、これを重ね合わせて一つの物語にする感じだ。 でも観客にとって意味が有るのだろうか? この構造は演劇的感動を半分づつにするようなものだからである。 感動は分けられない。 *劇場サイト、 http://www.geigeki.jp/performance/theater026/

■ZAZA-祈りと欲望の間に-

■ 演出:金森穣,出演:NOISM ■ 神奈川芸術劇場・ホール,2013.5.31-6.2 ■ 1. A・N・D・A・N・T・E 羽毛が円形に敷かれています。 周囲を鳥のように歩く、ダンサーが整列して歩く、激しいノイズのような走り、個人差のような乱れ、バレエのような振付、そして周囲を歩く。 「時の間」と書いてあったが、バッハとの時間差を指しているようです。 これはよくわかりませんでした。 ダンサーはしっかりした動きで安定感があります。 照明も同じです。 4番バッターがちゃんと成果を出した安心的面白さです。 2. 囚われの女王 ダンサー井関佐和子のソロです。 これも安心観です。 この舞踊団には完璧さがあります。 「性の間」とありましたがなぜ性なのかわかりません。 笑顔で踊っていましたが、作品名やコンセプトからいくと、顔の表情をどのように表現するかは難しいはずです。 笑顔でよかったのか? 疑問です。 舞台色彩は特に黄緑が効いていました。 3. ZAZA これは素晴らしい。 振付もビビッと来ました。 セリフや男女間の関係も生き生きしていました。 前2作の安心完璧を越えましたね。 ダンスの面白さが戻って来ました。 衣装もいいですね。 水着(下着?)の上に着ている黒ジャケットを時々整える仕種はユーモアもあります。 小道具の椅子や花もダンサーに溶け込んでいました。 音楽も題名は知りませんがバッチリでした。 *劇場サイト、 http://www.kaat.jp/detail?id=7191

■2013年版SUNA

■ 演出:J・A・シーザー,出演:演劇実験室◎万有引力 ■ 笹塚ファクトリ,2013.5.23-31 ■ 役者の声は劇場の大きさにピッタリだったし、舞台を計算した動きだった。 序破急を一つにしたような不思議調和のある舞台だったわ。 役者が落ち着いていたのが原因かも。 千秋楽だったから? 詩より哲学の濃いストーリーにみえるの。 郵便配達人や建築家の登場が哲学を呼んだのね。 しかも説明文章が背景に映しだされたから。 でもこんなの読む気がしないわ! ところで30周年記念公演サービスの観客参加は面白かった。 黒電話が観客席に置いてあったけど横に座ると面倒くさくなりそうだったから避けたけどね。 ウッフフ・・。 *CoRichト、 https://stage.corich.jp/stage/45276