■ウロボロスの輪

作:岸田理生,演出:諏訪部仁,出演:ユニットR
こまばアゴラ劇場,2013.6.25-27
素直な舞台である。 役者のセリフも脳迄よく聞こえる。 リーディングパフォーマンスの成果なのか? 質の良い素人劇団を観ている感じだ。 <男女間の憎しみ・恨み・呪い>と<肉体と霊魂>の二本立てが絡み合って面白い。 前者に粘り気の無いのが残念。 リオの男と女、生と死をわかりやすく展開している。
三人が去って行く場面で幕を閉じると劇的感動が増幅する。 続けることでリーディングの欠点がでてしまった。 リーディングと芝居は違う。 近頃の演出家は終幕で修飾し過ぎて失敗することが多い。 もっとシンプルに終わるようにしてくれ。