■リスボン@ペソア

原作:フェルナンド・ペソア,演出:鹿島将介,出演:重力/NOTE
■BANKART STUDIO NYK,2013.6.13-16
詩を朗読しているのかしら? 科白に対話が無いの。 挨拶くらいね。 でも観客に迫ってくるわ。 それは役者の動きが科白と面白い関係を持っているから。 そして役者が観客と視線を合わせるからよ。 役者たちに力があるのね。
科白の中身はよく理解できない。 チラシを読んだらペアソっていう人は異名が好きなのね。 聞いていて宮沢賢治の作品を思い出したけどハズレ。 演出家は中原中也を語っているの。 リスボンの街の紹介だと書いてあったけど最初だけみたい。
結局、はじめからおわりまで動きも科白も照明も同じような流れだった。 音楽が入る場面は少し盛り上った。 場面場面は面白いけど全体感が希薄というのかしら? もっと逸脱が必要ね。
スタジオ内は工場の荷物を置く木のラックで壁や天井を囲ってあるの。 この芝居のために作られたのかしら? 多分違うはず。 スタジオの外には喫茶と本屋があるのよ。 あまり見ない舞台関係の雑誌が沢山置いてあり楽しかったわ。 さすが横浜ね。 一つ一つの空間が東京より余裕をもっているからよ。