■振付:高橋一輝,小口邦明,室満直也,原田有希,米沢唯,貝川鐵夫,福田圭吾,ジェシカ・ラング,出演:新国立劇場バレエ団 ■新国立劇場・中劇場,2016.3.12-13 ■全8作品のべスト3(上演順)は以下の通りです。 「暗やみから解き放たれて」は除く。 1.「Immortals」(振付:高橋一輝) 照明が広がっていく幕開は素晴らしい。 男性ダンサーの振付も面白い。 照明の暗くなる場面がボヤケテしまったのは惜しい。 2.「Fun to Dance-日常から飛び出すダンサー達」(振付:小口邦明) ミュージカル風でダンダーが歌いだすような楽しさがありました。 東京ブロードウェイですね。 3.「beyond the limits of・・・」(振付:福田圭吾) 伸びのあるリズムがビンビン響いてきます。 これにダンサーがピタッと張り付いている。 観客身体も解されていくのを感じました。 以上ですがバラエティある8作品で見応えがありました。 物語は音楽でどうにでもなりますね。 「カンパネラ」(振付:貝川鐵夫)は音楽とダンサーの同期を取るのに忙しさが出てしまった。 照明技術に寄り過ぎる場面も気にかかります。 「Disconnect」(振付:室町直也)はもう少し明るい舞台で勝負したらどうか? 同じような「如月」(振付:原田有希)は上演時間も短くて中途半端にみえました。 時間的に<落ち>を入れるしかないでしょう。 「Giselle」(振付:米沢唯)はピエロに徹した彼女の明るい表情で和みました。 「暗やみから解き放たれて」(振付:J・ラング)はダンサー相互の位置関係が素晴らしかった。 これに音楽と照明が重なり独特の風景が現れていました。 天井に浮かんでいたドーナツ雲もこの風景に馴染んでいました。 *NNTTダンス2015シーズン作品 *劇場サイト、 http://www.nntt.jac.go.jp/dance/performance/150109_006135.html