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■朝倉摂展

■感想は、「 朝倉摂展 」 *話題になる語句は「近松心中物語」「下谷万年町物語」「タンゴ冬の終わりに」「唐版滝の白糸」、「唐十郎」「蜷川幸雄」。

■盲人書簡、少年倶樂部篇

■作:寺山修司,演出:J・A・シーザー,構成・演出:髙田恵篤,出演:伊野尾理枝,小林桂太,木下瑞穂ほか,劇団:演劇実験室◎万有引力 ■ザスズナリ,2022.5.27-6.5 ■「盲人書簡」に人形篇、棺桶篇、上海篇などがあるとは知りませんでした。 何度か観ているが気が付かなかった。 原作は手に取ったことがないので詳細は分からない。 しかも今回は、ぼ・ぼ・ぼくらは少年倶樂部篇♪ その表紙が舞台上で強調されていたがどの篇も大きな違いは無いようです。 物語を切れ切れにして適当に繋げた内容ですが味のある作品です。 それは・・1920年代後半の魔界都市上海を背景にして国民革命軍や日本軍の暗躍、共産党の気配などなど時代の大きな渦が迫っているからです。 寺山修司が憧れた魔窟の都の中で、明智小五郎と小林少年が捩じれた時間を泳いでいく・・。 科白の端々には想像を膨らませる力があります。 たくさんの歌唱も時空を飛ぶための燃料ですね。 もちろん飛ぶことができました。 安定感ある舞台でした。 近頃の舞台はどれも熟れています。 レパートリー作品だからでしょうか? 暗闇とマッチの炎も、安心して観ることができる。 演劇の立ち位置が変わってしまったからでしょう。 それでも幕後のカタルシスは申し分ありません。 *演劇実験室◎万有引力第73回本公演 *CoRich、 https://stage.corich.jp/stage/138167