2010年8月27日金曜日

■悪役志願

■作・演出:赤澤ムック,出演:黒色綺譚カナリア派
■座高円寺,2010.8.20-26
■時代は売春防止法施行の1950年代のようです。 舞台はレトロな感じがでています。 娼婦は明るさが満ちています。 セリフもハキハキした調子で快く響きました。 しかしストーリは途中から予期せぬ方向に進みます。 勤め人ハシと妹テコの結婚式で幕が閉じます。 娼婦たちが去ったあとから戯曲に疲れが出ていてとても残念です。 観劇翌日になんと、赤澤ムックは女性だと知りました。 結婚式の終幕や勤め人ハシに父娘関係が表れているのはこの為でしょうか。  そして美術が新宿梁山泊に似ていると感じたのは唐十郎の系列のためでしょうか。 タイトルの意味がよくわかりません。 すべての役者が悪人も悪役も持っていたように見えたからです。 黒色綺譚を観たのは初めてですが、唐十郎であるカラスの衣を纏ったカナリアのような芝居をする劇団とみました。
*CoRichサイト、https://stage.corich.jp/stage/21856

2010年8月24日火曜日

■フーガの技法とオイリュトミー

■演出:笠井叡、演奏:高橋悠治
■吉祥寺シアタ、2010.08.22-08.23
■暑さが残る夕方でしたが、涼しそうな衣装やすべるような動きを見て汗がひっこみました。 男性ダンサーは体格が良いので女性がみすぼらしくみえました。 しかも男性は腕の伸ばしがハッキリしていて余計大きく見えたのも原因のようです。 フーガの技法で振付をするのは誰にでもできそうな音楽ですが展開を意識し深みに到達することは容易ではないように思います。 残念ながら中途半端な踊りに見えました。 いつもはグレン・グールドのCDを聞いているせいか高橋悠治のピアノは聞きづらかったです

2010年8月10日火曜日

■ロックンロール

■作:トム・ストッパード,演出:栗山民也,出演:市村正親,秋山菜津子,武田真治
■世田谷パブリックシアタ,2010.8.3-29
■ロックンロールで塗りつぶされていると思いきや外れてしまいました。 途中休憩をはさみラスト直前まであくびがでる芝居です。 ストーリを長い時間で熟成させそれを最後に開花させる流れを取っています。 上演3時間の最後30分でやっと舞台に集中できました。
プラハ、ケンブリッジ、共産主義そしてロックンロールもテーマの飾りです。 教授と教え子の関係は感動する深みまで到達できていません。 他の登場人物の関係も同じです。
トム・ストッパードは初めてです。 プラハとロックを繋げて共産主義を論じるのはさすがですが、面白さが希薄なのは人物関係に劇力を与えられなかったからでしょ。
そして彼は言葉をこねくりまわし生身の俳優が舞台にいることも忘れているように見えます。 これでは演出家もフォローできないとおもいます。
役者たちは控え目で全体を引き締めていてとても良かったです。 市村正親は舞台で初めて見ましたがセリフで聞き取り難い場面があった。 仲代達矢をゆるくしたような俳優にみえました。
*劇場サイト、https://setagaya-pt.jp/theater_info/2010/08/post_185.html

2010年8月7日土曜日

■UTSUSHIMI

■演出:蝉丸,出演:黒藤院
■神楽坂・シアターイワト,2010.8.6-8
■夕食後に行ったので途中眠くなってしまい、ウツラウツラしながら観てしまった。 舞台が狭いので4人も登場すると振付に制約が出てしまう。 結果、手をバタバタしているだけの場面があった。
生演奏はよかったがリズムが出過ぎていてこれに身体が絡めとられ不自由さが増してしまったようにも見えた。
舞踏の無駄は面白みを増す場合もあるが、今回はもっと削ぎ落せば展開にメリハリが付いたと思う。 劇場の座布団がビニール製のため席をたったら汗でパンツまで濡れていた。 夏は通風の良いのにしてほしい。

2010年8月4日水曜日

■空白に落ちた男

■作・演出:小野寺修二
■パルコ劇場,2010.7.24-8.3
■笑いのある心地良いリズムで80分を観てしまった。 首藤康之は舞台上で何を考えているのかわからなくて不気味だ。 小野寺修二は顔に現れるので瞬時に何をしたいのかが分かる。 この二人のボケとツッコミが出会って面白さが倍増した。
藤田善宏は近藤良平に似てるし、藤田桃子は顔も日常的だし・・、5人の個性が程良くバランスが取れて舞台に安定感があった。 テーマから外れるが数分でよいから安藤洋子のソロが見たかった。
予備知識無しで見たのでストーリがよくわからない。 簡易なあらすじを配れば親切だったろう。
ひさしぶりのパルコ劇場だったが昔と比較して場内が小さく感じた。 ここのロビーは劇場を取り囲み赤絨毯で椅子もあり食事もでき巾が狭く祝祭的な感じが出ていて歩くと楽しい。 場内の椅子も座り易い。
*劇場サイト、http://www.parco-play.com/web/page/information/kuhaku/