■わが友ヒットラー
■ 作:三島由紀夫,演出:倉迫康史,出演:ORT-D・D ■ 下北沢・駅前劇場,2013.3.27-31 ■ 1934年。 物語は「 熱狂 」 の続きになりそうだ。 客席を挟んで長い通路のような舞台は奥へ行くほど上り坂で狭くなっていく。 4人それぞれの社会的地位や性格上の興味ある相違が舞台にメリハリをつけている。 そして科白に豊かな膨らみが有る。 これを背景にヒトラとレーム、レームとシュトラッサ、クルップとヒトラの対話に緊張感が走る。 さすが三島由紀夫か。 役者も三島の豊かさに付いて来ている。 しかも舞台のヒトラーはある種の冷徹さがあった。 これも芝居を面白くさせている。 三時間は一気に過ぎてしまった。 *劇団サイト、 http://www16.plala.or.jp/ort/discography.html