■ハムレット

演出:多田淳之介
富士見市民文化会館キラリ,2013.3.5-10
マルチホールに入るとなんと「東京ノートと同じ! 椅子がバラバラと置いてあり自由に座るの。 途中客席を同方向に並べ替えて舞台を造るのよ。 そして再び対面に動かし舞台を中央に持ってくる。 ここまでは役者と観客のリズムが合っていたわ。
でも劇中劇の殺害場面はメインホールへ移動。 これで芝居の流れが切れてしまったの。 原因はメインホールが広すぎたから。 再びマルチホールに戻るけど今度は2階へ。 流れは戻ったけど物語の拡散は避けられない。
そして台詞が現代に溶け込んでいて特に前半のハムレットは同時代人ようね。 特に<父の力>が目立っていたわ。 亡霊は頻繁に登場するし、ボローニアスはオフィーリアより印象に残った。 国家と戦争もこれにより一層強調された。 今の国際情勢を意識し過ぎたのね。 でも「ハムレット」で何をしたかったのか?よくわからない。 あらゆる面で力が籠もりすぎていた感じね。