■材料カエサル

原作:B・ブレヒト,W・シェイクスピア,演出:杉浦千鶴子,出演:ラドママプロデュース
高田馬場・プロトシアタ,2013.3.20-27
映像・ダンス・演奏どれも舞台の流れに溶け込んでいて素晴らしかったわ。 奴隷・穀物の価格、利子そして紙幣の発行などカエサルを取り囲むローマの経済活動の話が大部分だけど気にならない。 その間映像で登場する演出家がカエサル調査の行き詰まってしまったことや役者の演技指導をする場面が挿入される。 これも面白い。
終幕R・ストーンズの「悪魔の憐れむ歌」の訳詞が壁に映しだされたけど,この芝居の言いたいことが表現されているはず。 せっかく演奏者がいるんだから最後にこれを日本語でいいから生で歌うべきだった。 ここが心残りね。
役者たちはSCOTあたりのヘビー級では無いけど、早稲田小劇場のDNAを感じさせる舞台だから観た後の身体の解放感は抜群ね。 楽しかったわよ。
*劇団サイト、http://www.geocities.jp/radomama/