■HYBRID、Rhythm&Dance

■演出・振付:平山素子,音楽・演奏:オレカTX,唄:床絵美
■新国立劇場・中劇場,2016.3.25-27
■舞台は2m四方の机を幾つも並べてある。 ダンサーが机を動かし舞台構成を変えていく。 これにスペイン地方の鍵盤打楽器チャラパルタに角笛とマンドリンのようなブズーキの生演奏が加わる。 またアイヌ民族の歌も入る。 
音楽は背景ではなくダンスと対等のようだ。 ハイブリッドとはこのダンス・演奏・歌唱の対等関係を言っているらしい。
歌詞はアイヌ語?のため解らないのだが人の声というのは意味を呼び寄せる力がある。 ダンサーは狭い机上で踊るので振付が粘っこい。 この粘っこさと言葉にならない意味がくっ付きあい独特な舞台が出現する。 しかし爽快感がない。 楽器や歌手が舞台前面に出るのでダンス本体が弱く見えてしまう。 対等関係は集中し難いが、ハイブリッドの面白さは伝わってきた。
*NNTTダンス2015シーズン作品
*劇場サイト、http://www.nntt.jac.go.jp/dance/performance/150109_006136.html