■ZAZA-祈りと欲望の間に-

演出:金森穣,出演:NOISM
神奈川芸術劇場・ホール,2013.5.31-6.2
1.A・N・D・A・N・T・E羽毛が円形に敷かれています。 周囲を鳥のように歩く、ダンサーが整列して歩く、激しいノイズのような走り、個人差のような乱れ、バレエのような振付、そして周囲を歩く。「時の間」と書いてあったが、バッハとの時間差を指しているようです。 これはよくわかりませんでした。 ダンサーはしっかりした動きで安定感があります。 照明も同じです。 4番バッターがちゃんと成果を出した安心的面白さです。
2.囚われの女王ダンサー井関佐和子のソロです。 これも安心観です。 この舞踊団には完璧さがあります。 「性の間」とありましたがなぜ性なのかわかりません。 笑顔で踊っていましたが、作品名やコンセプトからいくと、顔の表情をどのように表現するかは難しいはずです。 笑顔でよかったのか? 疑問です。 舞台色彩は特に黄緑が効いていました。
3.ZAZAこれは素晴らしい。 振付もビビッと来ました。 セリフや男女間の関係も生き生きしていました。 前2作の安心完璧を越えましたね。 ダンスの面白さが戻って来ました。 衣装もいいですね。 水着(下着?)の上に着ている黒ジャケットを時々整える仕種はユーモアもあります。 小道具の椅子や花もダンサーに溶け込んでいました。 音楽も題名は知りませんがバッチリでした。
*劇場サイト、http://www.kaat.jp/detail?id=7191