■ニジンスキー

演出:荻田浩一,出演:東山義久,安寿ミラ,岡幸二郎
銀河劇場,2014.4.23-30
人名辞典でニジンスキーを引いてそれを読んでいるような舞台でした。 人間関係など細かい経歴や年号まで取り込んでいるからです。 科白はまるで解説です。 つまり独白ということになります。 前半は対話が無いに等しい。
歌も7曲ぐらいありましたか。 対話が少ない代わりに歌詞が心情を表現しているようにみえました。 主人公のニジンスキーはもちろん、そしてコロスが4,5人踊ります。 でも両端の壁が迫っていますし、中央に仮舞台が突き出ていて踊り難くみえます。
DANCE ACTとありましたが、リーディング劇に歌と踊りを組み合わせた感じです。 終幕は対話が多くなりまとまってきます。 再演とのことですから、初演の失敗点を取り除いているはずです。 これで全体の流れにリズムが感じられたのかもしれません。
分かり易い内容なので高校生のバレエ・リュス入門としては最適でしょう。
*劇場サイト、http://www.gingeki.jp/archives/1212