■イーゴリ公

作曲:A・ボロディン,指揮:G・ノセダ,演出:D・チェルニアコフ,出演:I・アブトラザコフ,M・ペトレンコ,S・コツァン
東劇,2014.4.5-11(MET,2014.3.1収録)
舞台はロシアというよりいま話題のウクライナが正解かしら? イーゴリ公にプーチンが重なってしまったわ。 ロシア万歳しか言わないんだから。 前半は国家と戦争でウンザリ。 でも後半のイーゴリ公の心情はキエフからキプチャクの流れになった。
捕虜になったイーゴリ公の心の変化が芥子畑に表現されているの。 歌詞には鳥や動物、川の名前が一杯。 「韃靼人の踊り」もやっぱいいわね。 でもキャスト・スタッフの多くはロシア人だから限界もあるわね。 繊細さが無いのよ。 物語を硬くしちゃうの。
結局はイーゴリ公の心情変化の理由が理解できなかった。 METというよりボリショイ劇場を観ているようね。 ロシア的楽しさは満喫できたわ。
*METライブビューイング2013作品