■椿姫、何日君再来

■原作:A・D・フィス,演出:鈴木忠志,出演:SCOTほか
■静岡芸術劇場,2011.6.11-12
■主演を固めるのは台湾俳優たち。 歌われる14曲の多くは1900年前半の中国流行歌謡曲。 初めて聞く曲ばかりだわ。
背景の客人達=コロスはニューヨークのウォリアーズ感のある衣装で場所がどこだか見当がつかない。 多分上海ね。
アルマンの父がマルグリットに息子から手を退くように懇願する、物語の高揚場面で北京語から台湾語に替わったらしい。 日本の観客は見過ごすけど、台湾の観客には身体と歴史が塗れている言語変換でとても感動したと聞いたの。 これはわかる気がする。
最後の「緑島小夜曲」がよかったかな。 でももっと歌にけだるさがあってもいいかも。 上海の雰囲気ももっと欲しかった。 そうすればS・メソッドの重みのある身体動作と一層マッチしたはず。 テレサ・テンの「何日君再来」を聞きながらこれを書いたのよ。
*劇場サイト、http://www.spac.or.jp/11_fujinokuni/camellias.html