■雨
■作:井上ひさし,演出:栗山民也,出演:市川亀治郎,永作博美ほか
■新国立劇場・中劇場,2011.6.9-29
■前半途中から平畠弁?になり戸惑ったが、後半は少しずつ耳に馴染むようになった。 いつもと違って歌舞伎を観ているような場面が多々ある。 声がよく届き、歩き方も他役者とは違う、主演である市川亀治郎の影響力に驚く。 他役者も張り切るしかない。成りすましの徳が紅花問屋に藩に幕府に騙されていたことが終幕近くでまでわからない。 他の井上作品と比べて物語の流れに複雑さが無い。 これも歌舞伎的演出を活かせた一つの理由のようだ。
そして中劇場の締まりのない広さが気にならないのも、この不要を捨てた抽象性が効いている。 「観るまで読むな、観てから読め」は井上ひさしの芝居の観方である。 今回もチラシだけしか読まないで劇場に向かったのは正解だった。
*NNTTドラマ2010シーズン作品
*劇場サイト、http://www.nntt.jac.go.jp/play/20000328_play.html
■新国立劇場・中劇場,2011.6.9-29
■前半途中から平畠弁?になり戸惑ったが、後半は少しずつ耳に馴染むようになった。 いつもと違って歌舞伎を観ているような場面が多々ある。 声がよく届き、歩き方も他役者とは違う、主演である市川亀治郎の影響力に驚く。 他役者も張り切るしかない。成りすましの徳が紅花問屋に藩に幕府に騙されていたことが終幕近くでまでわからない。 他の井上作品と比べて物語の流れに複雑さが無い。 これも歌舞伎的演出を活かせた一つの理由のようだ。
そして中劇場の締まりのない広さが気にならないのも、この不要を捨てた抽象性が効いている。 「観るまで読むな、観てから読め」は井上ひさしの芝居の観方である。 今回もチラシだけしか読まないで劇場に向かったのは正解だった。
*NNTTドラマ2010シーズン作品
*劇場サイト、http://www.nntt.jac.go.jp/play/20000328_play.html