■一輪の華をはなむけ手向けることも赦されず

■作・演出:ラディー、出演:劇団ING進行形
■タイニイアリス、2011.6.9-26
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■キリスト教が絡むとそこはSFの世界ね。 ジャンヌ・ダルクの霊を呼び出す場面で始まる神の啓示と使命の物語のようねだけど・・。 演舞と言われるダンスは悪魔的イメージで今回のテーマにマッチしているわ。 にもかかわらず踊りへの必然性が弱かった。
物語を高揚させてダンスに行かなければならないのに、観客は物語を自身のものにできず置いてきぼりにされてしまったからよ。 公演時間が短いとダンスとセリフが同時進行するから観客は容易に受け取れるの。 荒くてもあまり気にしなかった。
展開が粗雑なのかな? 長時間になるとこれが分離する。 すると物語とダンスの結合を緻密に計算しないと感動が届かない。 ということでいまからドラマツルギ2012が楽しみだわ。