■水鏡譚

■作:寺山修司,岸田理生,演出・出演:こもだまり,音楽:西邑卓哲,出演:イッキ,左右田歌鈴,久津佳奈,ぜん,岬花音奈,劇団:昭和精吾事務所
■こまばアゴラ劇場,2019.6.25-27
■朗読劇かな?と見ていたが台本を持つ場は少なく映像や生演奏が入ったゴッタ煮のような舞台でした。 演技の軽さからやはり朗読劇の延長にみえます。 寺山修司と岸田理生の作品をオムニバス風にしている。
テーマは親殺しですか? 息子が母を、娘が母を・・。 寺山修司の母殺しが見事に迫ってきます。 岸田理生の怪しい世界が何とも言えない。 イッキの「1平方メートル国家」で始まり、「でもアメリカは嫌いだ」で終わる舞台は力がこもっていた。 役者達の演技と朗読は見応えがありました。 和衣装の着こなしもいい。
それにしても古臭い感じですね。 舞台上のマイクは多過ぎるでしょう。 技術もそうですが、たぶん寺山修司と岸田理生をシンプルに再現していることが一番の原因のようです。 <親殺し>を現代に再び生き返らせ、・・それより観客をもっと若くしたい。
*第13回岸田理生アバンギャルドフェスティバル参加作品
*劇場サイト、http://www.komaba-agora.com/play/8925