■青い記録

■出演:勅使川原三郎
■カラス.アパラタス,2019.5.24-6.1
■拠点での公演作品は余白が多い。 たとえばイントロは青白い月の光だけで時を持たせる。 音楽はシューベルト、ピアノソナタ20番アンダンティーノの一部を最後までリピートしていくの。 余白は余裕に繋がる。
ゆっくりした動きだが、ブレーキを掛けながらアクセルを踏んでいるような力強さが伝わってくる。 暗い照明の中、ダンスと舞踏の境界を歩いていくような流れが続くの。
このホールは小さいが狭さは感じられない。 それは勅使川原三郎がいつもの通り空中へ飛んでいかないから。 地を意識しながら月を眺める姿ね。 青く熱いエネルギーを十二分に貰える舞台だった。
カーテンコールでは、記録と記憶と思い出、アップデイトの意味、佐藤梨穂子パリ公演のことなどを話す。
*アップデイトダンスNo.62
*主催者サイト、http://www.st-karas.com/