■ミラノ・スカラ座、魅惑の神殿

■監督:L・ルチーニ,出演:R・ムーティ,D・バレンボイル,マリア・カラス,P・ドミンゴ,L・ヴィスコンティ
■Bunkamura・ルシネマ,2016.12.23-(2015年作品)
■「昼は閉ざされているようにみえる、・・中に入らないと謎が解けない」。 前を通るときはいつも閉ざされているの。 「スカラ座は大きい、ピットも広い、・・舞台に立つと客席には陰謀めいた雰囲気があり緊張する」。 うーん、歌手は不安になりそう。 「場内の通路を歩いていると過去の芸術家の生きている気配が・・」。 なんという通路! 狭くて天井角に丸みがあり小さなシャンデリア風電灯がところどころに配置され表面が肌色で統一されている通路は何かが出てきそう。 「ドゥオーモつまり教会と対峙している・・」。 歴史と伝統以上の何ものかと向き合っているのね。 「ピットに立つと指揮者は謙虚になり、演奏者に歌手に舞台に教えられる」。 指揮者も大変。 「廃墟の1946年5月、まずは劇場を建てよう」。 ミラノ市民に拍手。
12月7日シーズン初日までの数個月間を追ったドキュメント映画よ。 過去の歌手や指揮者や演出家の名前が沢山登場して詰め込め過ぎの感があるわね。 でも関係者からみると外せない名前ばかり。 さすが芸術の殿堂、スカラ座!
*作品サイト、http://milanscala.com/