■セビリアの理髪師

■作曲:G・ロッシーニ,指揮:F・アンジェリコ,演出:J・E・ケップリンガ,出演:M・ミロノフ,L・ベルキナ,L・D・パスウアーレ,D・イェニス
■新国立劇場・オペラパレス,2016.11.27-12.10
■ロジーナの住居が舞台狭しに建っている。 回り舞台だけどよく回るわね。 裏に回ると壁を取り除いてあるから部屋が丸見え。 赤色の階段とカラフルな内装で家具や小物が散らばっている。
伯爵は繊細な感じで好色感には見えない。 声も巧緻さがある。 ロジーナとの恋愛も真面目さがでていてた。 楽しいけれど静けさがある。 演奏も伯爵に合わせているようだわ。 透き通っている。 楽器編成がいつもの半分ということもあるかも。 
観客席も幕開けは伯爵のパワーが気にかかる様子だったけど次第に満足ある雰囲気に向かったの。 フィガロは張りがあり舞台を引き締めていたしベルタも肩を並べていた。 この作品は落ち込んでいるときに出会うとウキウキし始めて元気になれる。 師走だけど伯爵のお蔭でじっくり鑑賞できたわ。 伯爵さま!
*NNTTオペラ2016シーズン作品
*劇場サイト、http://www.nntt.jac.go.jp/opera/performance/151224_007956.html