■真田丸

■作・脚本:三谷幸喜,演出:木村隆文ほか,出演:堺雅人ほか
■NHKテレビ,2016.1.10-12.18(全50回)
■大河ドラマを毎週観たのは初めてである。 興味のある作品はレンタルでまとめ借りをして一気に観るようにしていた。 昨年この方法で「平清盛」を観たがツルツルした感触が全体を覆っていて面白かった。 最近の「花燃ゆ」「軍師官兵衛」「八重の桜」はみていない。
今年みた理由は以前、NHKスペシャル「大英博物館」でナビゲーターを演じていた堺雅人をみてビビッとくる役者に感じたからである。 しかし「真田丸」では彼の良さが残念ながら出ていない。 口をへの字にして目をまるめ説得しているような喋り方だけでは頂けない。 演出の都合もあったのだろう。 作品にぴたり溶け込んでいたのは真田信之役大泉洋ではないかとおもう。
三谷幸喜の夕刊連載記事は欠かさず読んでいる。 しかし彼の作品・演出では「真田丸」以外観ていない。 記事によると大河ドラマは子供から年寄りまで楽しめないといけない。 これで苦労しているらしい。 佐助の煙幕や火薬などは子供向けだな。 古い大河作品に味があったのは原作がしっかりしていたからだろう。
*作品サイト、http://www.nhk.or.jp/sanadamaru/