■アイーダ

■作曲:ジュゼッペ・ヴェルディ,指揮:パオロ・カリニャーニ,演出:フランコ・ゼッフィレッリ,出演:イム・セギョン,ナジミディン・マヴリャーノフ,エカテリーナ・セメンチュク,上江隼人,妻屋秀和,久保田真澄ほか,管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
■新国立劇場・オペラパレス,2018.4.5-22
■日差しが鈍く輝いて空気の重みを感じる。 よくみたら舞台前面に透過網幕が張ってある。 残念なことに幕は最後まで取れなかったの。 大道具転倒対策の為かしら? そしてこの劇場でこれほどの物量を見るのは初めてよ。 ウゥッ、量の感動が押し寄せて来る。 ゼッフィレッリが自慢したいのはよく分かる。 ラダメス凱旋の馬は本物にみえたわ!?
それに比してアイーダ、ラダメス、アムネリスの三角関係が形式的にみえる。 三人の心の内が押し寄せてこない。 アイーダの素晴らしい声に若さが出過ぎているせいかしら? 伴っている感情も直截過ぎる。 何回か観ている作品だけどいつもそのように感じるの。 原作に一因が有るのかも。 でも劇場得意の電子的機械的美術と違ってマッス有る具体美術と出演者の多さの素晴らしさを味わえたのは大満足。 そして若さから脱皮する前のイム・セギョンに出会えたこともね。
*NNTTオペラ2017シーズン作品
*劇場サイト、http://www.nntt.jac.go.jp/opera/performance/9_009642.html