■NINAGAWA・マクベス

■作:W・シェイクスピア,演出:蜷川幸雄,出演:市村正親,田中裕子ほか
■新宿バルト9,2018.4.7-13(シアターコクーン,2015年収録)
■記録をひっくり返したが観ていなかったので早速映画館へ出向いた。 いやー、とても面白かった。 それは・・
1.ストーリーの取捨選択と科白に無駄が無い。 演出家好みの場面が強調されている。 リズムがあり物語に淀みが生じないので一気通貫の気持ち良さが残る。 
2.舞台美術と衣装が見事。 緞帳に格子戸を使いその前後舞台の利用が上手い。 門にも見えるので二人の老婆の開け閉めで「羅生門」を思い出してしまった。 そしてバーナムの森の桜が満開で感激。 マクベス夫婦の髪型も決まっていた。
3.日本の戦国時代劇としてみても違和感が無い。 名前や地名は原作のままだが日本名ならマクベスを忘れてしまうくらいだ。 魔女が歌舞伎調の巫女のようで楽しい。
などなど数え上げればきりが無い。 蜷川幸雄流エンターテインメントが遺憾なく発揮されていた。
*蜷川幸雄三回忌追悼企画作品
*劇場サイト、http://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/15_macbeth.html