■ロミオとジュリエット

■作:W・シェイクスピア,演出:K・ブラナ,出演:L・ジェイムス,R・マッデン,D・ジャコブ
■TOHOシネマズ日本橋,2016.11.18-24(ガリック劇場2015年?収録)
■映画作品として編集しているから舞台の匂いは少ない。 例えばカラーではなくて白黒なの。 1960年前後のイタリア映画みたい。 でも現代調のリズムが入り混じって独特な舞台になっている。 前半は客席から笑い声が絶えなかった。 字幕からも分かる気がする。
そしてジュリエットと乳母や両親の対話に力が入っている。 この話の中身は現代女性の結婚にも通じるわね。 それとストーリーが丁寧に作られている。 なぜそのような事件が起きるかを事前に筋道をつけているからよ。 また予感を口にすることも多い。 この二つが若い人向けとして分かり易い内容にしているのね。 ケネス・ブラナのダイナミックな感じは出ていた。 そして前回の「冬物語」より計算されてまとまっている。 ブラナのシェイクスピアは初期作品のほうが相性が良いのかしら?