■浜辺のアインシュタイン

■音楽:フィリップ・グラス,演出:平原慎太郎,指揮:キハラ良尚,出演:松雪泰子,田中要次,中村祥子ほか,演奏:辻彩奈,中野翔太,高橋ドレミ他,合唱:東京混声合唱団
■神奈川県民ホール,2022.10.8-9
■平原慎太郎が彼本来の振付で演出しようと決めたのね。 P・グラスの音楽を「有機的な繰り返しと変化の機微」として捉え、「永遠の輪廻のようでありアジアの思想にも通じる観念でもある」と彼は解釈したからよ。
宝塚大階段を使いながらも照明は控えめに、そして美術と衣装は地味にしたのはこの演出家らしい舞台だわ。 台車や鏡を持ち歩き、ゴワゴワしたビニールを広げ、古臭いモノを使って身体を蘇らせる・・。 映像を使わなかったのが良い結果をもたらした。 圧巻はACT3かな。 音楽とダンスが一致して無我の境地に入れた。
ビジュアル的・彫刻的だったR・ウィルソンを比較すると今日はその対極の舞台だった。 より過去へ向かったダンスは多くの賛否が出るはず。 合唱団はもっと目立ってもよいかもね。
*開館50周年記念オペラ
*「ブログ検索🔍」に入れる語句は、平原慎太郎  ・・検索結果は8舞台.