■ガラスの動物園

■作:テネシー・ウィリアムズ,演出:イヴォ・ヴァン・ホーヴェ,出演:イザベル・ユペール,ジェスティーヌ・バシュレ,シリル・ゲイユ他
■新国立劇場・中劇場,2022.9.28-10.2
■劇場は満席です。 イザベル・ユペールのバリューですか? J=L・ゴダール追悼で先週みた「勝手に逃げろ」にも登場していましたね。 40年前の映画だが当時と比較しても今日のユペールは衰えのない演技をしていた。 さすがです。
それにしても中劇場は合わない。 小劇場向けの作品でしょう。 間口があるので(特に)姉ローラの動きが強くみえる。 活動的なローラです。 彼女が毛布にくるまっている時は全く存在感が無い。 極端すぎる。 長男トムも微妙な関係から逃げている。 オコナーは中庸の演技で巧い。 主役は母アマンダでしょう。 娘を案ずる場面が圧倒的ですね。 
この作品は何回も観ています。 4人の微妙な描き方で舞台は大きく変わる。 関係性を密に表現する日本の劇団の舞台が私は好きなのですが・・。 外国の劇団は骨はあるが荒っぽい。 それでも結婚に辿りつけない男女のすれ違いはいつみても涙を誘います。
*NNTT演劇2022シーズン作品
*海外招聘公演(フランス国立オデオン劇場)