■赤い靴

■監督:マイケル・パウエル他■演出:マシュー・ボーン,■音楽:バーナード・ハーマン,出演:アシュリー・ショー,アダム・クーパー他
■厚木kiki,2021.3.13-26(サドラーズ・ウェルズ劇場,2020.1収録)
■パントマイムで物語が進みバレエで舞台が広がる。 時空の共演だ。 マシュー・ボーンの到達点と言ってよい、それはスキが無いという意味で。 前回の「ロミオとジュリエット」と違い丁寧な仕上がりだ。
主人公ヴィクトリア役アシュリー・ショーは子供のようなしなやかな動きでボーンの斬新作品に親しみを連れてくる。 硬直で毛色の違うアダム・クーパーとの相性もいい。
舞台の展開は申し分ない。 ロンドン、パリ、モンテカルロ、・・そしてイースト・エンドの労働者向け劇場の描写は最高、しかも回転する緞帳が観客側から、舞台のあらゆる方向からみることができ、立場を越えて作品を吟味できる。
観ながら「赤い靴」のストーリーを知らなかったことを思い出した。 作品はそれを咎めない。 物語を想像できる自由度があった。
渋谷での上映を見逃してしまい厚木まで行ってきた。 1948年版の映画はみていない。 物語りに比重を置いた作品と聞いている。 比較によいかもしれない。 暇を見つけて観ようと思う。
*2021.3.20追記・・忘れていたが1948年の映画は観ていた。 このブログにも感想を載せていた。 「赤い靴」(監督:マイケル・パウエル他,1948年作)。