■ロミオとジュリエット

■演出・振付:マシュー.ボーン,舞台・衣装:レズ.ブラザーストン,照明:ポール.コンスタンブル,音楽:ポール.グルーサル,出演:パリス.フィッツパトリック,コーデリア.ブライスウェスト他
■恵比寿ガーデンシネマ,2020.6.5-(サドラーズウェルズ劇場,2019年収録)
■舞台は病院の中庭にみえる。 チラシを読むと教育矯正施設とある。 ストーリーは知っているが追えない。 タイトル・ロールの二人を除き誰が誰だか区別がつかない。 プロコフィエフの音楽だけが原作を意識させてくれる。 そして終幕へ向かってコミカルからシリアスへと傾いていく。
この舞台は原作を忘れて近未来悲恋物語としてダンサーの動きを楽しめば良いのかもしれない。 しかし振付は雑にみえる。 たぶん演出だろう。 いや、ダンサーが雑だと分かる。 若さからくる粗さだ。 これが舞台に活気を呼び込んでいる。 ボーン流パラドックスともいえる。