■舞姫と牧神たちの午後
□Danae,振付:貝川鐵夫,出演:木村優里,渡邊峻郁
□かそけし,振付:島地保武,出演:酒井はな,森山未来
□Butterfly,振付:平山素子,中川賢,出演:五月女遥,渡邊拓朗
□極地の空,振付・出演:加賀谷香,吉崎裕哉
□Let's Do It!,振付・出演:山田うん,川合ロン
□A Picture of You Fallingより,振付:クリスタル・パイト,出演:湯浅永麻,小尻健太
(以上6作品を上演)
■新国立劇場.小劇場,2021.3.26-28
■6品揃ってデュエットとは珍しい。 コロナ禍の為かな? 気に入った舞台は「Butterfly」。 速い動きと遅い音楽が共振し脳味噌をピクピクさせてくれる。 流れに隙が無くプロ仕様の出来栄えである。 霊魂や輪廻転生は感じられず、どういう訳かアメリカの雰囲気に浸れた。 もう一つ挙げるとすれば「Danae」。 バレエのテクニクを取り入れ奇をてらわず、音楽に寄り添うが支配されず余裕のある動きがいい。 振付家貝川鐵夫は角が取れてきたようだ。 以上2本、どちらも音楽との相性がよかった。 ダンスを観る喜びが訪れた。
「かそけし」と「極地の空」は大友家持と天守物語の語句が解説にみえる。 前者はコミックな動きやギター演奏が楽しい。 後者も演奏付きだが近代以前の日本の恋愛を描いているようだ。 どちらも照明が邪魔をしていた。 照明! 「Let’sDoIt!」も何故かアメリカを思い出す。 アームストロングだから?いや、ダンサーの表情や衣装からだ。 「APictureofYouFalling」はテキストのことクリスタル・パイトのことなどを考えている間に終わってしまった・・。