■映像舞踊「BOLERO 2020」

■演出:金森穣,編集:遠藤龍,出演:井関佐和子,池ヶ谷奏,ジョフォア・ポプラヴスキー他
■NOISM.WEB配信(2020作)
■「公演の記録映像の配信ではなく、・・映像で観ることを前提とした舞踊作品」と書いてある。 15分の小作品なので早速観る。
ダンサー自宅?の居間や部屋が舞台でボレロに合わせて個々に踊りだす。 床は畳や絨毯など様々、椅子やソファーも利用し衣装もそれぞれが日常着なの。 狭いし日常空間のためストレッチ体操やパントマイムにもみえるわね。 
テレビ会議のように画面を分割させて最大12画面=12ダンサーが同時に踊る場面もある。 もちろん振付を同期させ12画面が同じ動きをしたり、画面から飛び出して見えなくなってしまうような緊張感を付ける。 終幕、ダンサーたちがスタジオに集合して舞台で踊り幕が下がる。
よーくみると、各部屋の雰囲気が計算されているのが分かる。 演出家の小道具への目配りの細かさがいつものように出ている。 振り返ると衣装にもそれが当てはまる。 映像加工も最低限に止めている。 全体の統一感が並ではない。 感動は少ないが、初めてにしては納得の仕上がりかな。 グローバル作品として通用すると思う。