■赤い靴

■監督:マイケル・パウエル,出演:モイラ・シアラー,アントン・ウォルブルック,マリウス・ゴーリング
■(イギリス,1948年作)
■トップのレルモントフが全体を引っ張っていく企業の経営活動を見ているようだ。 この総合力からくる充実感で2時間超を一気にみせてくれた。 バレエ場面もそれなりに楽しんだが、それよりも舞台裏の動きのほうが面白かったのも先の理由から来る。
レルモントフの仕事=バレエか、クラスターの家庭=愛かで悩む場面はいくらでも解決方法は有る。 そして列車に飛び込み自殺を図るペイジは予想外の行動だった。 この2点をもっとうまく物語的な処理をしていればもう一段上の作品になったかもしれない。
しかし原作自体があまりにも童話的な結末だから悩ましいところだ。 レオニード・マシーンに会えたのはおまけ以上だ。