■少女椿

■原作・丸尾末広,演出:石井飛鳥,出演:廻天百眼
■ザムザ阿佐谷,2011.10.13-17
■原作を超えていないようね、残念だけど。 血肉の破片が物そのもので留まっているし、舞台背景は懐かしい思い出を呼び寄せてくれない。 漫画の科白をそのまま舞台に載せたから舞台上の物と言葉が分離してしまった。 これが超えていない原因よ。
漫画の絵や文字は読者の脳で声や音まで想像するけど、これを舞台上でおこなうには科白と身体や小道具を結びつける総合力が必要になってくる。
でも後半いろいろなみどりがでてきてから盛り上がってきた。 そしてみどり達が未来を切り開いていく。 これは原作に付け加えたのかしら? シンプルだけど希望がハッキリしていて元気がでるわ。
観客の年齢は今年見た芝居で一番若いかも、だから彼らにピッタリの終幕だった。 会場が全日満員な理由もわかる気がするわね。 ところでチャンバラ場面がたくさん出てきたけど20%づつカットすればダラダラ感がなくなるわ。
*劇団サイト、http://www.kaitenhyakume.com/stage.php?id=PF00000016