■松風

■作:世阿弥,出演:武田尚浩(観世流)ほか
■国立能楽堂,2011.10.21
■松風村雨二人並んだ存在感が面白い。 動きの少ない舞台ね。 唯一松風が物狂いになり舞を舞う場面のみ。 たくさんの言でできている作品だから家で謡本でもっと声を出さないとだめね。
というのはこの劇場は前にディスプレイがあるでしょ。 それをチラッと見てしまうのよ。 これが劇的感動を阻害する要因かも。 文字は魔物だわ。 動きが少ないと尚更ね。 加えて正面上手側の席のため正面先の松が邪魔をして役者がよくみえなかった。
この作品を世阿弥は「・・・これよし」と言っているのに、残念ながらよくなかった。 もう一度挑戦するしかない。 ところでこの演目は中正面に座るべきね。