■トータル・リビング1986-2011

■作・演出:宮沢章夫、出演:遊園地再生事業団
■にしすがも創造舎、2011.10.14-24
http://stage.corich.jp/img_stage/l/stage22575_1.jpg?1409980017
■役者や小道具をカメラで撮影しながらそれをスクリーンに写す今流行りの方法を取っている。 ストーリーが映画作成というのも「無防備映画都市」と同じだ。 これも流行りなのか? ともかく映画作成自体が劇中劇になるため構造が容易く複雑に深くできる。テーマは商品や記憶の欠落をテーマにしているようだ。 欠落を埋めるため?に1986年に飛び、チェルノブイリ原発事故を再考する。 そして福島原発事故と結びつけることによって事故全体が初めて見えるようになってくる。
欠落とは何か? 補うことで本質へ近づくことができるようだ。 では何をどのように補うのか? などなどを考えてしまった。
ところでこの種の芝居ではセリフが棒読みに聞こえてしまう場合がよくある。 今回は役者や小道具の動きや位置等とても神経質だから余計目立ってしまった。 バランス重視の芝居が少しズレてしまうと何かが欠落しているような芝居になってしまう。