■シェイクスピア「ソネット」

■演出:中村恩恵,出演:中村恩恵,首藤康之
■新国立劇場・中劇場,2011.9.30-10.1
■「やってくる」「去っていく」がとても立体的に見える劇場ですね。 舞台に奥行きがあるからです。 首藤の独特の歩き方はやって来て去っていくのが印象的でした。 そして舞台がハッキリとした暗さで覆われていて独特な雰囲気もあった。
首藤の肉体はギリシャ彫刻を見ているようです。 素晴らしいですね。 しかし徐々に壊れていくのが一瞬感じられます。 中村は肩幅が広くバストが小さいので女性型ロボットにみえる。 無性的ですので首藤も迷いがなく踊れるはずです。
ソネット集は読んでいないのでストーリーがまったくわかりません。 シェイクスピアの戯曲とは相容れない舞台にみえました。 もっと高尚な感じです。 中村の無性的からきているのだとおもいます。 音楽もこれに加担しています。
*劇場サイト、https://www.nntt.jac.go.jp/enjoy/record/detail/37_005335.html