■ミステリヤ・ブッフ

■作:ウラジミール・マヤコフスキ,演出:三浦基,劇団:地点,音楽:現代空間
■にしすがも創造舎,2015.11.20-28
■名前だけは知っている。 これがマヤコフスキ。 いつもロシア・アヴァンギャルドで括られてしまうからよ。
円形客席と舞台で中央に丸い二段の台が置いてあり中心から煙がでている。 天井には10個のミラーボールが回っているの。 ドラムとギター二人の生演奏ね。
役者は道化のような衣装を纏って詩のような台詞を口ずさみながらダンスをしたりピストルを振り回したり観客をアジったりして騒々しい舞台を作りだすの。 科白は断片的で繋げることができない。 音楽も科白を助勢している。 役者の身体と言葉、照明、音楽が混然となり舞台は祝祭空間に満たされていくようだわ。 1918年十月革命直後のメイエルホリド+マレーヴィッチ公演も観てみたい! でも考え込んで動かなくなるような役者の姿をみると地点が持っている冷徹さも表れている。 独特なリズムを持っているの。 チラシに「笑って・・」とあるけど過熱した舞台から醒めたカタルシスが得られたという感じね。
*2015年F/T「融解する境界」参加作品
*主催者サイト、http://www.festival-tokyo.jp/15/program/chiten/