■バトルフィールド-マハーバーラタより-

■演出:P・ブルック,M=E・エティエンヌ
■新国立劇場・中劇場,2015.11.25-29
■何もない舞台は暖かい色彩とジャンベの音楽で満たされている。 床は絨毯ではなく一面に黄色の敷物かしら? 衣装は白黒を基本にして赤や黄などの原色で修飾さているの。
核戦争後の世界を描くSF物語に似ている。 戦いが終わり前王を引き継いだ新王が誕生するの。 人々は新王を導くのに蛇や蚯蚓などが登場する物語を繋ぎながら舞台は進む。 易しい言葉が詩的で崇高さを持ってくる。 でも別のことを考えていると分からなくなる舞台だった。 「マハーバーラタ」のような叙事詩は緊張感を持って見ないと入っていけない。 その緊張の先に安らぎが見えるはずだけど今回は見えない。 上演時間が70分のため凝縮され抽象化され過ぎていたのかもね。
*作品サイト、http://www.parco-play.com/web/play/battlefield/