■夏の夜の夢

■作:W・シェイクスピア,演出:J・テイモア,出演:K・ハンタ,D・ヘアウッド,T・ベンコ
■TOHOシネマズ日本橋,2015.11.13-19
■素晴らしい舞台だった。 科白がキリッと引き締まっている。 言葉量は多いけど質の良さを保っている。 三組のカップルが三相交流のように絡んでいく流れはお見事。 物語の足跡がハッキリと残っていくから、先へ進むほど面白さが積み重なっていくようだわ。 終幕の劇中劇は芝居の楽しさが溢れていた。 そしてパック役キャサリン・ハンターの柔軟な動きと錆のある声は独特な存在感が有り無視できない。
残念なのはカメラ撮影に力が入り過ぎていたことね。 ショットが短過ぎる、アップが多過ぎる。 チラシでは撮影を讃えていたけど舞台を捨て映画を取ったようにみえる。
この作品は質のバラツキが激しく出るの。 でも今回は記憶に残る一品になれそう。 2014年作品。
劇場サイト、http://www.bunkamura.co.jp/cinema/lineup/16_midsummer.html