■サブロ・フラグメンツ

■出演:勅使川原三郎,佐東梨穂子ほか
■アルテリオ小劇場,2011.4.30-5.8
■等加速度の動きが冴えていたけど、ヴァイオリンの音色が粘りついたような感じだった。 しかも運動エネルギーを外に出さず蓄えたまま踊り続けているようにみえる。 発散しないダンスは心が踊らないわ。 後半はもがき苦しんでいるようね。 途中のピアノは合わせ難かった、だから直にヴァイオリンに戻してしまったのかしら? 若いダンサーたちは三郎からフィードバック機能を取ってしまったように動き回っている。 もっと制御を効かせて逆にスローにしたほうが変化がでて面白かったはずでは?
終幕の照明と踊りは付け加えた感じで馴染まない。 省いた方が自然な流れになるとおもうけど・・。 3.11を意識し過ぎたのね。 100年後の人類が人造の肉体を持った時の苦しみがどういうものかを想像してしまう、ようなダンスだったわ。
*KARASサイト、http://www.st-karas.com/works_jp/saburofragments/