■黒い十人の女

■作:和田夏十,演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ,出演:ナイロン100℃
■青山円形劇場,2011.5.20-6.12
■風松吉のような男は現実にいるのかね? たまに似ている奴がいるけど多くは仕事も出来ないニセモノなんだ。 前半は面白かつた。 理由は男と女の綱引きが精神的に対等で緊張感があったからだとおもう。
しかし松吉を殺す話が持ちあがってからは急に面白さは萎んできたな。 そして終幕まで退屈が充満していた。 「殺人遊び」は古過ぎるし、「檻遊び」の場面は目を背けたよ。 男女間の汚らしいところが表出し舞台を現実に戻してしまったんだ。
しかし10人もの女性のキャラクターをここまで出せたのは素晴らしい。 そして役者や小道具の動きに見覚えがあったけど、振付が小野寺修二と聞いて納得。 この映画は観ていないが監督が市川崑だからつまらないかな?
*CoRichサイト、https://stage.corich.jp/stage/25900