■走りながら眠れ

■作・演出:平田オリザ,出演:青年団
■こまばアゴラ,2011.4.29-5.16
■題名がとてもいいわ。 でも芝居は眠るほうに比重がかかっていたようね。 走っているのがみえなかったわ。 それは船旅やファーブルの話しが面白過ぎて二人の日常生活の対話に深みがでなかったからよ。 多分リアルさだけでは不足なの。
チラシに「明るい、おおらかなサヨク、大杉栄・・」とあって「革命日記」を思い出してしまった。 雑誌「テアトロ」の2010年度ベストワンで「革命日記」をワーストワンに掲げていた批評家がいたことも。
「こんなことでは革命などできない・・」とか言っていたようだけど。 ソビエトは崩壊しちゃったんだからこんなことでも御破算よね。 でもどちらの芝居も革命家でなくても成り立つかもしれない。 おおらかさだけでも不足なのよ。
走っているのがみえるにはどうすればいいのかしら?
*劇場サイト、http://www.komaba-agora.com/line_up/2011/04/engekiten/