2020年2月25日火曜日

■宣告

■作:加賀乙彦,演出:菅沢晃,出演:後藤博文,青木克美ほか,劇団:東京ノーヴイ.レパートリーシアター
■東京ノーヴイ.レパートリーシアター劇場,2020.2.20-23
■薄暗い刑務所内が舞台です。 役者達は声を抑えて話し合う為か素人のようにみえる。 死刑宣告を受けた主人公楠本の執行直前の日々を描いていきます。
いつ来るか分からないから、死を忘れて私たちは生きていけるのでしょう。 分かってしまえば毎日覚悟し続けなければならない。 舞台では宣告を受けて6年も経ってしまった。 この年数を聞いて身体がこわばります。
「死ぬのが怖いか?」。 医師は楠本に尋ねる。 宗教性を感じさせる質問です。 楠本は入信していて死刑前日も神父を招く。 チラシ文章「本当の恐怖は処刑される自分はそれ以外に生き方が無い事なんだ・・」も、献体の話も同じです。 生と死の断絶が大きいほど宗教を緩衝にして物語を進めることになる。
この作品は読んだことがある。 数十年前のことなので内容はともかく衝撃を受けたことを覚えています。 主人公が母の姿を追う終幕の場面はいまでも忘れない(うろ覚えですが)。 
観ようか観まいか迷いました。 当劇団はいつも驚きの舞台を見せてくれる。 期待したのですが「読んだら観るな、観たら読むな」でしたね。 悪くはなかったが、宗教をも超えた原作が強すぎる。
*第30回下北沢演劇祭参加作品
*劇場サイト、http://www.tokyo-novyi.com/custom1.html