■リヤ王

■作:W.シェイクスピア,訳:坪内逍遥,演出:中込遊里,演奏:五十部裕明ほか,出演:葵,清水いつ鹿,宮川麻里子ほか,劇団:鮭スペアレ
■銕仙会能楽研修所,2020.2.11
■料理でいえば旨味が無い舞台です。 能を意識し過ぎたのかもしれない。 能作法も取り入れているが中途半端です。 ト書などを謡にするのは面白いが、例えば摺足や腰の上げ下げなど身体動作はぎこちない。 その動作が観客(私)身体に響かない。 役者身体が変わらないと能の相乗効果が表れないのかもしれません。
坪内逍遥のシェイクスピアは珍しい。 謡が面白かったのはこの為かもしれない。 この劇団は初めてですが戯曲に力を入れているようにみえました。 役者たちの動作や立ち振る舞いが坪内逍遥と能を上手く繋げることができなかった。 身体と科白の関係を試行錯誤している舞台にみえました。
*TPAMフリンジ参加作品
*TPAMサイト、https://www.tpam.or.jp/program/2020/?program=king-lear