2019年10月16日水曜日

■Q A Night At The Kabuki

■作・演出:野田秀樹,音楽:QUEEN,出演:松たか子,上川隆也,広瀬すず,志尊淳ほか
■東京芸術劇場.プレイハウス,2019.10.8-12.11
■周囲の白壁が2メートルしかない。 壁上から天井までの黒一色が引き締まった舞台にしている。 観客の目の動きも上下が要らず左右だけでよい。 動きの激しい舞台に巧く計算されている。 衣装は華やかな原色が多いが軽やかさもある。
「ロミオとジュリエット」のそれからを描いている。 それにしてもあらゆる出来事が複雑にみえる。 過去を演じたロミオとジュリエットと未来を演じるロミオとジュリエットが現在に出会い混ざり合い話を紡いでいく。 いくつもの円環構造になっているらしい。 やがてあらゆる細部に既視感が訪れるからだ。 これこそ当作品の妙味に思える。
モンタギュー家とキャピレット家を平家と源氏に移しているのも楽しい。 演出家得意の言葉はいつものように元気に跳ね回っている。 クイーンの音楽をとことん生かして舞台の流れに同期させている*1。 これが歌劇を観た後のような心地よさを残している。 まさにオペラ座の、そして歌舞伎座の夜だ。 舞台芸術の達成感が現れていた。
*1、「ボヘミアン・ラプソディ」(2018年)
*NODA・MAP第23回公演
*劇場サイト、https://www.geigeki.jp/performance/theater218/
*「このブログを検索」に入れる語句は、 野田秀樹