■地上の天使たち When Angels Fall

■演出:ラファエル.ボワテル,照明:トリスタン.ボドワン,音楽:アルチュール.ビゾン,衣装:リルー.エラン,出演:カンパニー.ルーブリエ
■世田谷パブリックシアター,2019.10.18-20
■黒っぽい舞台が印象に残りました。 全てが無彩色です。 Zライトを大きくしたような照明器具を動かしながらスポットで役者を照らし出す。 スモッグも使う。
マネキンの仕草、パントマイム、新体操らしき動き、オノマトペ、老婆も登場しシャンソンも聞こえてくる。 そして吊り下げられた棒や梯子に乗り空中を飛び回る。
サーカス小屋に居るようです。 20世紀前半から時を越えてやって来たのではないのか? 海外の劇団や舞踊団にはこのような驚きを持つ舞台によく出会います。 今回もです。 前面に現れるのは旧式機械や古道具ばかりで役者たちの身体動作も粗く人懐っこい。 客席から静かな笑いと子供たちの声だけが響く。 静かな笑いは小屋ではなく劇場だからでしょう。
「地上の天使たち」は意味深ですね。 舞台からの気配でその存在を感じました。 天使が何者なのかは知りませんが、この種のテーマは映画や舞台ではよく見かけますから。 
*世田谷アートタウン2019関連企画作品
*劇場サイト、https://setagaya-pt.jp/performances/20190710angels.html