■梁塵の歌

■演出:北村明子,ドラマトゥルク:マヤンランバム.マンガンサナ,音楽:横山裕章,出演:柴一平,清家悠圭,川合ロン,西山友貴,加賀田フェレナ,岡村樹,ルルク.アリ
■シアタートラム,2019.10.25-27
■「梁塵秘抄」を先ずは思い出してしまうタイトルかな? 遊びをせんと生まれけむ・・。 ダンスもこれでありたい。
舞台はよりシンプルになっている。 時々座る立方体の箱しか置いていない。 それは対話にダンサー達を集中させようとしているから。 動作と発声が互いに絡み合って一瞬の関係性を積み上げながら生活身体を出現させていく。 ダンサー達はスローモーションで入退場を繰り返し身体の記憶を固めていく。 地を踏む足の力強さが特に強調されていたわね。
マンガンサナの伝統音楽ペナ(?)もダンサーの波長と一致していて無理がない。 3回ほど登場して歌う場面も計算されていた。 数十枚もの写真が早回しで写し出されたのも悪くはない。 でも映像は強いから舞台が中断されてしまった。 むしろ最初に写すのはどうかしら?
東南アジアの若者を描いた青春群像舞踊にもみえる。 ダンスを観る喜びが湧き出てくる舞台だった。
*劇場、https://setagaya-pt.jp/performances/ryoujinnouta201910.html