■兵士の物語

■作曲:イーゴリー.ストラヴィンスキー,台本:シャルル.フェルディナン.ラミューズ,演出.美術:串田和美,出演:石丸幹二,首藤康之,渡辺理恵,串田和美ほか,演奏:郷古廉,谷口拓史,カルメン.イゾ,長哲也,多田将太郎,三田博基,大場章裕
■スパイラルホール,2018.9.27-10.1
■演劇と音楽が一体となった舞台は演出家串田和美が得意としているだけあって流石にまとまっていた。 これにバレエが加わったので楽しさは倍増ね。 大戦直後の1918年に作られたからこじんまりしている。 スパイラルホールには丁度良い作品にみえる。 そして語り手石丸幹二が舞台をしっかり支えていた。 7人からなる小オーケストラも素晴らしい。 演奏家も舞台に上り役を演ずるのが串田和美らしい。 科白はないけど。
台詞が入る演劇的なジャン・コクトー版は聴いていたけど実舞台に落とし込んだのは初めてみたのでイメージが固まった感じがする。 おとぎ話にすぎないと言っているが舞台だとオチがよく分からない作品だとおもう。 王女と一緒になれた兵士ヨセフが故郷に帰ろうとすると悪魔の餌食になってしまうから。 それは何故? 「いま持っているものに、昔持っていたものを足し合わそうとしてはいけない。 今の自分と昔の自分、両方もつ権利はないのだ」(WIKIより)。 欲張りはダメ!
*CoRich、https://stage.corich.jp/stage/93680