■サンドリヨン

■原作:シャルル・ペロー,作曲:ジュール・マスネ,指揮:ベルトラン・ド・ビリー,演出:ロラン・ペリー,出演:ジョイス・ディドナート,アリス・クート,キャスリーン・キム,ステファニー・ブライズ
■新宿ピカデリー,2018.6.2-8(MET,2018.4.28収録)
■有名な作品だけどオペラで観るのは初めてなの。 METでも初演らしい。 上演が少ない理由を「チェネレントラ」があるからと指揮者が言っていたけど、今日の舞台を観てもその事が分かる。 童話にあったシンデレラのドキドキ感が無い。 それは大事な場面を単純化しているから。 そして歌詞が平凡だから。 しかも舞台美術や衣装を記号化し過ぎてしまった。 演出家は考え過ぎね。 フランス的と言えば聞こえが良いかもしれない。
歌手では継母ステファニー・プライズと妖精キャスリーン・キムのキャラクターが上手く表現されていた。 これでメゾソプラノの主人公二人が脇役に近づき印象が薄くなったようにみえる。 演奏は新鮮だったわよ。 初演だから固まっていない、そして演奏者が研究熱心になる。 この二つの賜物ね。
これで2017シーズンは終了。 今年は「ノルマ」「セミラーミデ」「ルイザ・ミラー」と本日の「サンドリヨン」の4本を観たことになる。 「ノルマ」を除き他は初めての作品で楽しかったわよ。 それと「皆殺しの天使」も追加しておくわね。
*METライブビューイング2017作品
*作品サイト、http://www.shochiku.co.jp/met/program/76/